公開講座

公開講座 第二回 サマリー

7月22日公開講座
「熱中症対策とフレイル予防」 管理栄養士 土屋 恵 先生(栄養士歴30年)

公開講座 第二回(7月22日実施)サマリー 

夏の体調と生活習慣

夏バテ・・・暑さにより、体がだるく、疲れやすい、食欲が低下するなどの症状が出ることです。

① 生活習慣で夏バテ防止
・シャワーで済ませずに湯船に浸かりましょう。
・室内外の温度差を減らしましょう。
・風通しの良い服装など。

② 適切な水分補給
・量 :1日1.8ℓ前後(>または≒理想のトイレ回数200mℓ×5~6回)を摂取しましょう。
・いつ:起床後、運動前後、外出前後など。のどの渇きを感じる前に飲むことが大切です。
・何を:普段の水分補給は水やお茶で十分です。

1)スポーツ飲料は砂糖が多く入っているので、糖分=エネルギー過剰になってしまいます。
 スポーツドリンクやジュースにはビタミンが入っていますが、糖分を摂りすぎるとその糖分を燃やすためにビタミンB1が使われてしまうため余計疲れやすくなってしまいます。
 参考1:炭酸飲料はスティックシュガー約 19 本分の砂糖を含みます。スポーツドリンクは約 11 本分の砂糖を含みます。
2)ゼロカロリー、ノンカロリー飲料
 人工甘味料は摂りすぎに注意、おなかが緩くなってしまったり、甘い味に慣れてしまいます。
3)アルコール
 利尿作用があり、体内の水分がより多く排出されてしまうため、水分補給には適しません。

③ 夏を乗り切る食生活
・暑いので汗をかくと体に必要なビタミン・ミネラルも排出されてしまいます。
 栄養バランスの良い食事が大切
です
 食欲がないときは、薬味や香料、酸味を生かして食欲増進をはかりましょう。
・高齢者は特に体内の水分が不足しがちなので要注意です。
 体内水分量 小児:75 % 成人:60 % 高齢者:50 % 高齢者は熱中症になりやすいです。
・だるさや疲れにはビタミンB1(豚肉、うなぎ、レバーなどに多く含まれている)
・ストレスには鉄分、カルシウム、ビタミン
・胃の不調には消化の良いもの(うどん、おかゆ、白身魚、ささみ)
・腸内環境には発酵食品や食物繊維

フレイルについて

フレイル  ・・・年齢とともに心身の活動が低下し、要介護状態となるリスクが高い状態
サルコペニア・・・筋肉量が減り、身体機能が低下した状態(握力低下や歩行速度の低下)

フレイル予防の3つの柱

① 栄養
体形:痩せ気味だとフレイル状態になりやすいです。
   やせすぎ、栄養不足にならないよう、食事のバランスに注意しましょう。
歯 :食後は必ず歯磨きしましょう。
   口内機能の低下を防ぐためにも定期的な歯科受診をしましょう。

② 身体活動
室内でもできる運動をしましょう

③ 社会参加
元気なら仕事を続ける。ご近所や友人とつながりを持ち続けることも大切です。