糖尿病 のお話し 第10回

糖尿病のお話し 第10回

では、糖尿病の食事はおいしいという、前回の食事のフレーズから、糖尿病の治療のはなしを始めます。

糖尿病の食事を考える

糖尿病の食事はどんな食事なのでしょうか?いや、どんな食事と皆さんは考えますか?
僕は1600カロリー(大カロリーです。1600Calでkcalです)、
私は1440カロリーって答えればいいのでしょうか。
まず、指示されたカロリーがあるということを知ることが、
食事を考えていただきたい第一歩なのです。

ここでは、いわゆる腎障害が全くない患者さんを前提で少し話を進めます。
このカロリーは通常、標準体重に対して25から30かけた数字になっています。
でも簡単に食事を思い切ってへらしたら調子が狂うとなるのでしょう。
だからそこにはもう一度カロリーを考えないといけません。
医者はこの指示カロリーというのをだすとき、何カロリー以下ではなく、
何カロリー丁度を目指して下さいといったものを作っていくものなのです。

さらには、バランスっていい加減な言い方をよくしてしまうのですが、カロリー制限をすると、
食事の質をおとして品数をへらしたりすると、取れない栄養が出てきてしま事があるのです。
そこで食事は、カロリーを制限しても栄養素が十分にとれるようにするため
面倒臭い食事の内容の検討になるのです。
第一歩は食事を減らすのでいいのですが、やればやるほどいろいろ出てきます。

そこで、本当の意味でのバランスが大事になってくるのです。
野菜を食べるのがバランスでもなく、また、野菜を食べたって他を変えなかったら、
食事としては失敗なのです。

まずできることは体重の3%減を目指しましょう。
ここからは個々の患者さんで違いすぎますので。。。。。。

おいしくない食事の話はどこかで改めて・・・・・・・

次は糖尿病の薬のはなしです。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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