糖尿病 のお話し 第28回
糖尿病のお話し 第28回
膵がんと糖尿病
通常、膵がんは膵の外分泌腺由来で、インスリンが作られるランゲルハンス島からの内分泌腺とは
直接は関係はありません。
しかし自明のように膵がんが大きくなってランゲルハンスを攻撃すれば当然血糖は悪くなります。
どのくらいだからどうだというのではありません。
また、糖尿病がなんとなく悪化してきた時に膵がんが見つかることがあります。
理由はそれなりにつけられるかもしれませんが、通常の医療ではやはりなんとなくです。
こんな事を書くと、血糖悪化したら全部の人でMRIだCTだとなると思いますが、
ここにも難しいことがあります。
行う意味はありますが、なかなか見つからないし、もちろん近い未来解決されるとは思いますが、
普通に画像でわかる膵がんはそれなりの大きさであるとも言えないこともありません。
膵がん治療はここでは触れません。
繰り返しますが、ちょっとこわいはなしですが、体重も変わらない、血糖が悪くなる理由もない、
なんて時に血糖だけなんだか上がってきたは膵癌探しのチャンスであるかもしれません。
次は、糖尿病と診断されたときの衝撃について
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚