糖尿病 のお話し 第29回
糖尿病のお話し 第29回
Diabetic impulse こんなの多分インチキ英語
糖尿病と聞かされた時の衝撃は如何許りなのものなのでしょうか。
患者さんを診ているとそれはそれは大きいものだと思います。
増してほかに病気をお持ちの方の衝撃はもっと深いのか、
それとも病気の視点を糖尿病に移したのか…
さて、その衝撃はどうしたら抑えられるのでしょうか?
無責任を何を言っているんだ、とのお叱りを頂くとは思いますが、
多くの病気が衝撃であり、より糖尿病は何か特有の響きがあるみたいです。
それこそが糖尿病をはじめとするいわゆる生活習慣病だから患者さん
が悪いと言う風潮、流布のせいでしょうか。
確かに戦争中その後糖尿病はなく、食糧事情で患者がではじめたという報告が海外でもあります。
でも、思います。仙人の類なら、自分の病前の生活習慣は正直言って直るかもしれませんが。
私は偶然、糖尿病ではありません。言い訳のようですが、なかなか生活習慣変えられないものです。
生活習慣習慣病なんて概念はいらないのですが、
糖尿病の診断を受けた衝撃を生活習慣の見直しのチャンスにしてほしいだけです。
話を誤魔化しているように聞こえるでしょうか。
すべて自分のせいだと騙されてきたあなたのために。
糖尿病だけでは寿命は縮まらないようです。
合併症を引き起こさない、起こしたら進行させない。その努力を患者さんと進めたいものです。
次回で最終回になります。
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚