内分泌のお話し 第17回
単純に臓器別とはならない
糖尿病のお話と内分泌のお話を並行して進めてきました。
その間、副腎の話、検査の話と少しばらけてきました。
普通、内分泌・代謝疾患と言えば
代謝よりなら糖尿病、そして内分泌よりなら甲状腺、それと高血圧からみで副腎
となり、完全に臓器別でいくかとも考えるのですが、
過去のお話にあるようなことを書きます。
連絡を取り合った臓器同士で形成される系で考えないとホルモンは分らない。
細胞間の聯絡が、個々の臓器依存的にそれ以外にその役目がなければ、完全臓器別ができるのですが、
臓器を聯絡するホルモンを通じ、基本的には系の一番末端のホルモンで、
調子、医学的なら症状を引き出されるので、単純に臓器別とはいかないものです。
また、話はどんどん脱線します。
古典的なホルモンの考え方でこのお話は書いているのですが、
今日的なホルモンはもっともっと、バラバラな話になります。
例えば細胞が自分で出したシグナルこれが液性(液体にとけてる)因子で、
これがその細胞自身に影響する(Autocrine)、隣の細胞に影響を与える(Paracrine)
これもまたホルモンとも言われます。
そんなわけで相変わらずこのばらばらスタイルで進めます。
次回は病気紹介ですかなあ?
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚
2022/9/5