糖尿病 のお話し 第24回

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糖尿病のお話し 第24回

急性合併症 その2各論 低血糖その1

低血糖とは、手が震える、寒気がする、心臓がドキドキする云々。
低血糖って聞くと低血糖症状としてこんな話になります。

確かに自覚症状というとこんな答えになるのでしょう。
でも、これらは低血糖そのもの症状ではなく、低血糖から患者さん自身が示す低血糖補正のために
身体が抵抗する言い方悪く言えば断末魔症状です。

本当の低血糖症状とは、脳にはいつも絶え間なく必要とするブドウ糖によるエネルギーはいかなくなっての
意識障害、程度の差で意識障害の症状、意識消失、けいれん等々なのです。

こんなことにならないための抵抗が、火事場の馬鹿力ホルモンのアドレナリンなどの分泌による
交感神経症状が震えとか、心臓ドキドキなのです。
だから自衛のための緊急出動の交感神経症状なんて出してはいけないのです。

さらに無自覚低血糖という話がありますが、これも補正されない低血糖、
つまりは交感神経を中心とした防衛軍の出動のない低血糖の危険性を言っているわけで、
もともと防衛反応が乏しい人もいますが、低血糖の繰り返しで自覚がなくなってきた人もいます。

でも、忘れてはいけません。自覚があろうがなかろうが低血糖はいけません。
そしてもし低血糖の際はブドウ糖でまず補正、美味しいものでやるのはお勧めしません。

稀にこの低血糖を機会に美味しいものを食べてしまう人、
さらにはこれを理由にしてお菓子をいつでも食べる人もいます。

低血糖はまだ話はつきません。その2は治療なのですが、
まずはブドウ糖による補正、一度治ってもまた下がる、医師との相談など限りありません。

低血糖の話し、次回も続きます。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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