内分泌のお話し 第1回
これから少しづつ内分泌のお話しをしていこうと思います。
内分泌腺の働きは内分泌腺からでるホルモンの量で決まります。
まずは甲状腺で考えましょう。
甲状腺ホルモンとは何をしますか
1.甲状腺は頸部の前にあって蝶のような形をしていて、甲状腺ホルモンを作り、
作った甲状腺ホルモンを貯めているところです。
2.甲状腺ホルモンは、基本、全身を動かす、元気にするホルモンです。
甲状腺から甲状腺ホルモンは血液にでて、体中にホルモンが運搬されてホルモンの作用がでます。
3.血中の甲状腺ホルモンが到達した全身では、甲状腺ホルモンが多すぎると動きすぎ、
少なすぎると動けないといったことになります。
3-1.多すぎれば
・心臓では脈が速くなる、
・筋肉では手が震える
・暑がりになる
・むやみに動いたり、震えて熱を作ったりする。
・気持ちもせっかちになる人もいて、体は動きすぎて疲れてします。
3‐2.少なすぎれば
・寒い
・動くのがおっくうになる人もいて、体は動かないで疲れてします。
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚
2022/5/10