検査の数値が示すもの 第01回

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検査の数値が示すもの 第1回

脂質異常症で見てみます。

健康診断の際に脂質異常症と言われている方の中には、総コレステロールや中性脂肪が
正常値よりも低いから脂質異常症にされる方がいます。
コレステロール合成阻害剤などで、総コレステロールやLDLコレステロール

(いわゆる悪玉コレステロール)が極端に低いときなどは危険な場合もあります。
さらに通常、HDLコレステロールは善玉コレステロールと言われ、またHDLコレステロールの高い方に
長寿症候群がありますが、単純にHDLは高ければいいということではないケースもあります。
単に中性脂肪が低い時などでは、通常の方では異常ではないことが多くあります。

正常値の考え方によることが多いと思われます。 

正常値は、検査機関での採血された血液の平均や標準偏差などのデータの分布によって作られます。
単純に正常値ではなくデータの分布からの逸脱であることあります。
検査結果の正常値を単純に正常値としてはいけないことを少し考えてみてください。

次回は食事の影響についてです。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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