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糖尿病 のお話し 第18回

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糖尿病のお話し 第18回

やっぱり合併症の話を続けます。

合併症の4 足壊疽

確認です。
糖尿病の合併症で現時点で問題になっていることは
だんだん動脈硬化を進める要因としての糖尿病があることを確認しているわけです。
その中で何度か申し上げていますが、血管が障害されることによって
いわゆる血の巡りが悪く なって大事な組織がやられる。
これが糖尿病の怖さです。

心筋梗塞、脳梗塞、そして初めは足の指、進めば足(ここで言うのは手と対応する足です。)、
そして下腿(手で言えば前腕)。
しかし ながら手に壊疽ができることは理論上は可能でも血流が維持されるの実際はありません。
では、なんで足がやられる。

これは前回、前々回を見ていただけるとわかるのですが、神経がやられると痛さがわからない、
血流の維持がうまくいかない、重力で血液が鬱滞しやすい、心臓 から遠い、
幾分厳密に言えば違うかもしれませんがこんな理由で、血流の障害が患者さん本人の
自覚がないことからわからずに病気が進行して血流障害で組織が壊死に陥ることとなるのです。

防ぐには、まず足を自分で見ることです。
さらに、ばい菌が入り込むとことが厄介になるので 傷を作らないことです。
何を・・・このへんは足のケアを教えてくれるか看護師さんなどが介入できれば一番良いのですが、
まずは爪切りで余計な傷を作らない、強引な足を傷付けるような洗い方はしない、
靴下を履くのは重要、ただし綺麗な靴下(当たり前ですが・・・・)、冬場は低温火傷をさせない…
なんてところでしょうか。
なお、足壊疽の写真はこのHPでは出しません。

この「お話し」シリーズは原則話ことばで続けていきます。次回は、「ぼやき」ですかね。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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