糖尿病のお話し 第17回
合併症の3 自律神経
まずは心臓の件を。
単純にしてしまえばその大変な心筋梗塞や狭心症が、心臓にいってる神経障害で痛くない。
これです。
狭心症と心筋梗塞の違いは、ことわっていませんでしたね。
少しらんぼうですが、血液がいかなくなったり少なくなって心筋が青息吐息なのが狭心症、
壊れてしまった のが心筋梗塞。
では自律神経について。
これは人が自覚しないで、神経が合目的に臓器をコントロールするのが自律神経。
例えば、走れば脈が速くなる。
胃に食事が入れば胃が動く、腸は便を捨てるように動く。
これらは意思に関係なく自律的に起こります。だから自律神経。
立ち上がるとふらっとしないように頭に血がいくようにする、みんな自律神経のなせる技。
これが狂ったのが本当の自律神経障害。
糖尿病の神経障害にはこんな自律神経障害による便秘下痢の繰り返しなどもあります。
でも困り果てる合併症に足の壊疽がある事も忘れてはいけない。
神経障害で痛みがわからない、血管障害で血が回らず足が本人生きてるのにミイラ化す
これ が足壊疽です。
その上バイ菌でもつけば、足切断どころか、敗血症で命に関わるなんてことになり かねない。
これらを守る方法は糖尿病コントロールしかないのです。
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚