糖尿病のお話し 第27回
癌と糖尿病
癌と糖尿病の話とすると
すぐに出てくるのが、糖尿病患者さんの癌罹患率が高いのだという話になってしまうのですが、
ここでその話をしたいわけではありません。
何がしたいかというと、
もし癌になってしまったとき、かつ、その人が糖尿病だとした時です。
簡単に考えましょう、癌に立ち向かうとした時、調子が悪かったらまずいでしょう。
ちゃんと糖尿病をよくした方が治療の方法の範囲が広がると考えましょう。
確かにコントロールの悪い糖尿病患者さんは手術を憚られてしまうこともあります。
さらに、化学療法の中にはステロイドを使用するものも有れば、さらに血糖が悪くなる人もいます。
統計で、糖尿病が癌と関係するは重要かもしれませんが、
患者さん本人にとっては、今のコントロールが、治療への土台になることを
自覚した方が重要ではないでしょうか。
最後に余計なことを書きます。
ただ、癌も人由来の細胞からなっています。
誰もいうを憚ることですが、癌にとって適正な血糖がどのくらいなのか、
インスリンの感受性は、触れてもいけないのかもしれませんが。
次回は膵がんと糖尿病について
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚