糖尿病のお話し 第11回
糖尿病の薬の総論をします。
いろいろ薬は出てます。ひとつひとつの話は置いといて考え方をお話します。
ここで重要なのは、食事をするから血糖があがるから…といった考えにすべてをもっていかないこと
をお勧めします。
まえにも申し上げましたが、適正な食事をしてうまく食べたものを細胞に持っていって、
血糖は結果(モニタリング)であることを忘れてはいけないと思います。
糖尿病の薬のはなし
薬はどうなるのでしょうか?
1 膵臓に働いてインスリンを薬で出す。インスリンを注射する
2 インスリンが効きやすい状態にする
3 糖の吸収をゆっくりさせる
4 インスリンの分泌を従来の方法以外で増やす
5 食べ過ぎるのだから糖質を捨てる。
6 ともかく血糖をへらすことでインスリンの効きを変える
7 膵臓以外に効く
糖尿病薬は以上の作用を一つ以上もっていると考えればいいわけです。
どれがいいかは人それぞれ違うのですが、いまはインスリンの血中濃度が無理に上げない方法が
良いと考えられ、薬の選択が決まっています。
これと、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、心機能をたもつ、脳梗塞をふせぐ…などの対策をするのが、
糖尿病の治療になるわけです。
アメリカから、ヨーロッパから、いや日本でも薬の使い方についてマニュアルが出ています。
この取り扱いが本当にそれでいいのかはちょっと疑問もあります。
くわしいところは、勘弁してください。
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚