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内分泌 のお話し 第24回

内分泌のお話し 第24回

患者様の発見は重要

ある患者様からのお話です。爪剥離症と言われたのですが、甲状腺と関係あるのですか?
私自身は、話には聞いたことがありますが、
正直そのような目で患者様をみたことはあまりありませんでした。

爪剥離症原因として甲状腺疾患、その他、確かに教科書にありました。
爪の変化というと心疾患での循環によるものや同じように貧血による変化、
そしてよくわからないもの、爪の切り過ぎでもあるようですが、
私は上記の通り、患者様の指の震えの視診とか脈の具合の触診で診ている気でいましたが
もしかするとあまり意識をしていなかったかもしれません。

病気を見ている時、関係なさそうなことが真実であることはよくあることですが、勉強しました。
このお話シリーズでも書いたかもしれませんが、ホルモンは正常が当たり前、
足りなかったり、多すぎたらそれ相応の症状が出ると書いてきましたが、
本当に多彩なものだなあと改めて思います。

そうは言っても、この件の患者様は甲状腺疾患は少なくともホルモンでは無さそうなので、
自己免疫の状況を見ながらの経過観察をはじめました。

内分泌学は、生体の恒常性の維持のための液性因子の体内への分泌をみる学問
なんて言えればいえるのでしょうけど、まずは内科医としてなんとかしたかったのですが、
現時点では分からずじまいで経過観察としてしまいました。
敗北感ありあり。

次回は膵臓のお話しです。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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