内分泌 のお話し 第23回

内分泌のお話し 第23回

水中毒

水中毒って聞いて皆さんどう思いますか?
水を取らないと脱水になりますよ!脱水防止になんとかを飲みましょう。
コップ一杯で脳梗塞が防げる。って水です。
人間の体もほとんど水でできてる。その通りです。

ですが、体の中の水の配分が生きていくためには大事なのです。
脱水という状態はその水の分布が足りなくなった状態が、どこかに生じたことを意味しています。
医者の言葉ですが血管内脱水なんて言葉もあります。

では水中毒とは、
水がオーバーになった状況なのです。

体は脱水も過剰水も嫌いなんです。なぜなら、
その水分に溶けたいらいろの物質を人間は濃度の差などで必要な部位に必要なものを持っていくし、
また、適当な濃度でないと特に脳は調子が悪くなったり、
と突然の濃度の変化で細胞は壊れてしまうこともあります。
そこで色々調整機能が働くのですが、

その調整機能特に水を体内から出すことができなくなった状態を水中毒といっていいと思います。

なんで起こるかというと、水を保つホルモンが必要ないのに出てしまう、
抗利尿ホルモン(ADH)の過剰分泌があるというADH不適切分泌症候群(SIADH)と、
ウルトラな水の飲み過ぎに分かれるし、時に合併している時もあります。
SIADHは脳梗塞などの後遺症でもあり得ますし、
肺がん等の一部から必要ないのにADH を分泌するのがあります。

水の飲み過ぎは….そう一日5Lくらい水を飲んでも人はなんでもないのですが、
10数Lとなると水が捨てきれません。
水を飲む心因性多飲症と似ているところなんですが、
ここまで飲んじゃう様だと水中毒になってしまいます。
いずれにしてもどのすぎた多飲は飲まない様にするしかありません。
実は悲しいかなSIADHも基本的には水制限です。

下垂体まだまだお話しすることはあるのですが、次回はいつもの通り脱線します。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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