内分泌 のお話し 第11回

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内分泌のお話し 第11回

甲状腺の薬の話をしようかとおもったのですが、それます。
なぜかというと、薬は端的に言えば、ホルモンをあげるか下げるかになってしまうからです。
薬ごとの副作用などの話はもちろんしますが、お付き合いください。

内分泌 閑話休題

いつものように内分泌屋の話をします。間脳―視床下部―下垂体―副腎系って何でしょうか。
人の体は細胞でできています。

細胞があつまると組織になって、組織が集まると器官(人は動物ですから臓器ともいいます)になります。器官(臓器)というのが、副腎とか下垂体といったことになります。

副腎という臓器は内分泌ではまた副腎皮質と副腎髄質に分けられます。
ここでいう副腎の意味は皮質のことですが、どんな仕事をしているでしょうか?

副腎皮質ホルモンを作っています。これが仕事です。
副腎皮質ホルモンは何をするのでしょうか?簡単にいえば、命の維持のために一番必要なホルモンです。
ざっくりいえば、副腎皮質ホルモンは人の生命に対する状況の悪化を防ぐ作用があります。
薬でも副腎皮質ホルモン剤がありますが、これはこの副腎皮質からのホルモンの類似物質です。

話を戻します。この副腎皮質ホルモンの量を調整しているのが間脳―視床下部―下垂体―副腎からなる
系(系とゆうのは器官の集まりでグループをなすものです)です。
そうなると、副腎皮質ホルモンの病気を考えるときは、これらのどこかの部位での異常を考えるわけです。

第10回まで、甲状腺ホルモンについて書いてきましたが、
この場合はやはり間脳―視床下部―下垂体―甲状腺系という考えが必要になってきます。
そんなわけで、内分泌って体中の連絡を診ていくのです。内分泌って全身が関係あるのです。

次はバセドウ病の薬の話です

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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