内分泌 のお話し 第12回

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内分泌のお話し 第12回

そろそろ薬の話を一回ぐらい?
甲状腺のホルモン作りすぎのバセドウ病の薬の話をします。

バセドウ病の薬の話です

普通バセドウ病(人の名前なのでBasedow氏病、Basedowkrankheitとも言います。
さらに別名グレーブス病(これまたGraves’ disease)とも言います。
で、薬はどうなるでしょうか。
① ホルモン作りすぎ、だから作るのを邪魔すればいい。
② ホルモンを作りすぎる原因の抗体を作るのを邪魔する
①と②をする薬を飲めばいいわけでそれがチアマゾール(薬屋さんではメルカゾールで売っている薬)か、

プロピルチオウラシル(PTU)(薬局での名前はプロパジールかチウラジール)です。
降圧剤と違ってこれしかないのです(2種類)。

簡単そうなのですが、ここからばが、面倒臭いのです。

これらのくすりは結構、体に合わない人がいるのです。
薬をのんで体に合わないなんて言うのは風邪薬や抗菌剤が比較的多いとは思いますが、
これらのくすりも結構な頻度で会わない人がいるのですが、ともかく2種類しかないので
変わりがないがないので、体に合わない時は、どうするか?
もちろん、ぶつぶつができる、肝機能が悪くなるなどのあわないひとがいて、薬をどうするか
(なんせくすりが2種類なので単純に変えればいいともいかないことがある)なやむのですが、
ここで一番問題になる体にあわない。ほっとけない副作用があるのです。

どう体にあわないか?それは白血球が減ってしまう副作用が一番困るのです。
白血球のうち顆粒球が減ってしまうのです。
そうすると、ばい菌をやっつけることができなくなるわけです。
そんなわけで、白血球数を監視のためには採血がいるのがこの薬です。

特に処方開始してから2か月、処方をやめて再開するときは結構すぐにこのトラブルがある方がいます。
患者さんはその異変に気づくか?感染を起こしてしまえば、高熱がでたりしてわかるのですが、

むしろそれは失敗で、その前になんとかわかりたいので採血で見極めようと医者は頑張るのですが、
難しい時もあります。

処方のときは、医師も、薬剤師も重要な説明のいる薬なのですが、ここで?!。
1個10円にならない薬なので結構、体に合わない人がいるのに、新薬がでない….
でも絶対にいるくすりなのですが。

今回はひとまずここまで、次回は災害と副腎不全についてです

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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