内分泌 のお話し 第10回

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内分泌のお話し 第10回

前回、甲状腺ホルモンの血中濃度が、橋本病でもあがることもあるとお話ししました。
その逆はと、、、、で話を切りました。

さて、甲状腺のホルモンの下がったバセドウ病はあるのでしょうか?

甲状腺ホルモンが下がるバセドウ病もある?

バセドウ病の定義に係わることもあるのですが、もしバセドウ病を甲状腺刺激ホルモン受容体
(TSHレセプタ)に自己抗体ができる甲状腺の自己免疫疾患とすると、
こればおきてもおかしくないのです。

普通の抗体と違って、バセドウの抗体はスイッチオンにしてしまう刺激抗体であることは
前にお話ししました。
ところがぎっちょんやはりホルモンが下がってしまう抑制的に働く抗体もできることがあります。

これはバセドウなのだけど、甲状腺機能が低下してしまうことになります。
私の患者さまの例では、一卵性双生児で、一人は普通のバセドウ、もう一人ははじめから

抑制型のバセドウでホルモン低下症になっている方もいます。

さて、この辺で治療の話にしないといけないのですが、ひとまず今回はここまで。

次はホルモンをコントロールする系に触れます。

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

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