糖尿病のお話し 第22回
糖尿病腎症について
糖尿病腎障害については、通常の慢性腎障害のグレードわけが行われたのちに、
糖尿病の腎障害が特別視され。最近はその概念がいわれています。
それをいうのはいいのですが、
患者様の立場から考えれば、糖尿病をもっていることが、いま仮に腎障害を疑う所見がないとしても
腎障害に残念ながら一歩踏み出していることを知ることが重要です。
微小アルブミン尿の有無は重要であることは変わりません。
あと、このお話ですからすこし勇み足ですが一言。
腎臓の評価で、eGFRが大丈夫だからいいとか単純に思わないでください。
指標として使うことを否定しませんが、それは万能ではありません。
筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚