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内分泌 のお話し 第27回

内分泌のお話し 第27回

高カルシウム血症(高Ca血症)と、直したつもりが低Ca血症

骨に必要だからカルシウムの血中濃度は高い方がいい…わけないでしょ。

高Ca血症の原因はなんでしょうか、食べすぎるなとかとりすぎるなとか書いてきましたが、
普通はおきません。
どんな時かというと、やっぱり癌です。
癌が骨に転移して物理的に骨を破壊した時急性の高Ca血症を引き起こします。
これは救急です。時には救命です。

あとは、いらない骨の薬…また言ってしまった。
適量でない骨粗鬆症のくすり…これも危ないがあります。
そして意外に多いのは副甲状腺の腫瘍や過形成による不適正なPTHホルモンの過剰です。

副甲状腺癌でも内分泌腫瘍としては珍しいのですが、
ホルモンを作る奴もいるようですが私は経験がありません。
また、副甲状腺の他に内分泌臓器に腫瘍のできる多発性内分泌腫瘍症候群という
それなりの患者さんのいる疾患があります。(副甲状腺をふくまないのもあり。)
まさにフィードバックが壊れたPTH産生マシンが過形成を含んだ副甲状腺腫、副甲状腺癌腫です。

高Ca血で何が起こるか、一番困るのは心停止です。急性に起こればあり得ます。
慢性に起きた時は時に過剰な興奮とか逆に無気力なんかですがあまり自覚はないようです。
忘れてました尿路結石はあります。

そこで高Caの程度にもよりますがその上昇具合を含めてなった時は、レベルが救命、救急、治療レベル、経過観察色々です。

低カルシウムのことも問題ありですが、
どんな時に問題になるかというと高カルシウムの治療での下げすぎが問題となります。
低カルシウムもまた不整脈の原因のほか命に関わることがあるので、
下げ過ぎればいいってわけではありません。

次回は(Ca)カルシウムについて

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚


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