内分泌 のお話し 第19回

内分泌・代謝・糖尿病内科のご予約は 045-561-2095 または

内分泌のお話し 第19回

プロラクチン産生異常その2

男性でもプロラクチン産生異常(多すぎる)は起きるのでしょうか?
それが起こるのです。
なんで、は、後にしますがいったいどうしたら見つかるのでしょうか?

性欲低下なんてのが症状となります。
男女とも直接のホルモン繋がりでは女性にあっては女性ホルモン、男性にあっては男性ホルモンの

産生に関わっているわけではありませんが、
黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンなどを通じて、性腺機能の低下を引き起こします。
(2つとも女性の機能に関係する名前ですが男でも精巣に働きがあってはたらいています)

なぜ起こるか?
多くは視床下部と下垂体の異常を疑いますが、下垂体に腫瘍があるケースは
下垂体のMRI検査でわかることが多いです。
男性では基本性欲低下くらいが症状なので結構腫瘍が大きいこともあるため
その時はCTでもわかることがあります。

そこでじゃ全部が視床下部・下垂体のせいかと言うと、
プロラクチン過剰は、胃薬や気持ちに効く薬で高くなってしまう人もいます。
(必ずしも強い抗精神病薬でなく、軽い不眠治療の一部薬物でも人によっては)
ここから先は、内分泌医に相談でしょうか…書ききれません。

また、下垂体腫瘍についてはまたお話しないといけないと思います。

大事なことを忘れてました。
このプロラクチンを作り過ぎる下垂体腫瘍(プロラクチン産生下垂体腫瘍)は
かなり大きくても視神経等に影響がなければ薬物治療といった、
いわゆる癌での化学療法で無い薬物治療が治療で優先され多くは良くなるという変わった腫瘍です。

ひとまず19回終了 下垂体の話を始めたので次回は下垂体の話です

筆 者
八木医院 内分泌・代謝専門医
薬師寺 史厚

内分泌・代謝・糖尿病内科のご予約は 045-561-2095 または